エビナットで整備性を良くしよう。

 ウチのNSRは、アッパーカウルを交換しておりますので、既存のクイック式のボルトが使えません。
ノーマルでかなり具合の良い整備性を発揮するNSRですが社外品にパーツを変えたとたんに
少しずつ使いにくさが出てくるわけです。

 この辺、まとめて一つのプロダクト製品として販売しているホンダの優秀性と
それとは、逆に何も考えてなくて、素材を提供するから後は、何とかしてくださいって
社外メーカーのパーツとで統一性が無くなるわけでして、もともと開発資金の掛かり方が
全く違いますので諦めるって事になるのですが、それでもユーザーの方で手を加えれば
それなりに使えるようになりますので、結局、購入した自分たちは、頭を悩ませて
どうしよう、こうしようって事になり、その辺もカスタムなんかの面白さに繋がるわけですが

今回該当の片側2個の↓の部分


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 この2個のナットを止めるのが酷く苦労する仕事でして、このナット一個は、ラジエターの脇
隙間、30mmほど、奥の方は、ラジエター部分のセンターカウルと競ってまして、その隙間が
50mmほど、両方ともかなり、アクセスしにくい位置にあって、そのためにカウルの裏側に
平座、バネ座、ナットを持って狭い所に手を入れて、一生懸命ボルトに
ナット類を掛けようと手が攣る、肩が攣るって良いながら、ナットで押さえてたわけです。

 この左右4個のボルトは、ノーマルは、クイック式のやつで取り付けには、
それほど面倒は、無いのですけど、社外品アッパーになったら、バカ穴が空いてるだけで
これを必死にボルト、ナットで止めてたわけです。

 ノーマルアッパーのクイックファスナーの座を移植すれば、問題無いんですけど
そのためにボロボロですがノーマルアッパーを破壊するのもイマイチやりたくないですし、
さてさて、これどうするかなぁってずーっと思いながら、一年ほどが過ぎてしまってます。


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 アッパーカウルのこの片側2個のネジを外したり、留めたりする度に面倒だぁぁとか、
開けなければ、ならないときにあれ締め直すのやだなぁって、思いっきり整備性の悪さを
発揮していたんですね。

 ここから、本題に入るわけですが、先日、会社の傍らに優れものの一品を発見してしまいました。


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 ものは、こんなやつです。
ホムセンとかでも、たぶん売っていると思いますがエビナットって言われるヤツですね。
実際は、それほど使うモノでは、ありませんし、そういうのも有ったなぁ。って位なのですけど
そういえば、これ使えるなぁって思い出して、借りて家に持ってきたわけです。


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 開口したバカ穴にリベットみたいにして打ち込んでメスのネジ穴にしてしまうってツールです。
このアルミのエビナットを今回使って、バカ穴をネジ穴にする事にしました。

 エビナット自体のフランジが若干厚みがあり、15mmほどあって、アッパーとサイドの間が
隙間が空きそうだったので、旋盤でフランジ部分を10mmほど落として薄くしてきて
家に持ち帰り、ガレージに向かいました。


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 元の取り付け部分は、こんな感じで両方とも穴になっていて、これらをボルトナットで押さえて
ましたけど、これ嵌めたり外したりしてる内にボロボロになってきてるんですね。
見てもらえるとわかりますけど、真円が変形して、形が変わっております。
と言う事で早急な対処が必要って思いながらこの時期まで来てるのがやる気の無さを
感じさせます。(;´Д`)


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 って事でアッパー側の穴にエビナットを入れて留めています。
しっかりと固定させるとかなりの強度になりますが、中途半端だとぐるぐる回るので
かなりの力で留めました。


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 ということで、ただの穴をボルト穴にして、これで少しは、整備性が良くなったわけです。
常日頃、カウルを外すのが面倒だから後回しとか思ってたんですけど、少しは、楽になりますね。

 まあ、もっともこのツール、たぶん整備関連に詳しいみなさんなら知ってるモノなんですよね。
知ってたけど、使わなかったって、つまりは、自分が頭使って使えるモノを探してなかったって
そういう話でして、気が抜けてるって言うか、何て言うかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)