アルマイト実験

 ここの所、アルミでの加工物がかなり増えてきまして、使ってるのが
超超ジェラルミンということもあり、腐食の心配をしないと駄目でした。
対処方法は、やっぱりアルマイトって事になりまして、しかしながら
とくきんなどの材質の説明だと超超ジェラルミンにアルマイトは、難しいような事が
書いてありまして、かなり躊躇してたのですけど、やっぱり腐食は、イヤなので
実験してみることにしました。

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 実験対象は、超超ジェラから削りだしたカラーです。エンジンの固定に使う予定でしたが
必要がなくなりましたので、今回の実験に使用します。

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 問題になってくるのがこの希硫酸なのですが今回は、ヤフオクにて落札しました。
探すとバッテリー用の希硫酸がたまに出ていますのでそれを購入するのが早そうです。
ちなみにこの希硫酸は、濃いので水道水で薄めて使ってみました。

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 100円ショップで購入したアルミの線に固定します。NETで探すといっぱい出て来ますので
書く必要は、無さそうですが割り箸でしっかりと押し付け固定してます。

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 電源に使ったのは、アルインコ製の無線機器に使う安定化電源15V5Aの出力が出ますので
これでしっかり使えます。最近の安定化電源は、インバーターに主流が写って小型化してますけど
トランス型の電源じゃないとアルマイトには、使えないそうなので注意が必要です。
こいつは、5000円くらいで買えますので一番の出費になりました。

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 素材にマイナス、アルミ板にプラスを掛けて電解研磨を掛けます。
やった方がいいのか良くわかりませんが取りあえずやっておきます。
この時点で素材から泡がぶくぶく出て来ましたので、おおっ上手くいきそうとか思いながら
次の工程に入ります。

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 プラス、マイナスを入れ替えて電解に入りました。
電極代わりのアルミ板からブクブクと泡が出て来ました。この辺、ネットで見たネタと
同じ現象ですのでまたまた、上手くいってるようです。

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 電解が終わって引き上げてみました。
光がくすんで開孔されてるようです。色を入れるのは、この次の工程なのですが
今回は、クリアーでそのまま仕上げる予定なので染色無しで封孔処理に入ります。

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 ホウ酸をひとつまみ入れた沸騰したお湯の中にワークを投げ込みました。
このまま、しばらく放置しておきます。

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 お湯から引き上げたワークをピカールで磨いて見ました。
通常のアルミ素材のモノですとアルミが削れてピカールが黒くなるのですが
全然、黒くなってないので表面処理は、これで取りあえず成功みたいです。

 次は、色を入れて見る予定ですがたぶん、上手くいきそうです。
取りあえず、染料の注文だけしておきます。