KROG蔵王ミーティングその1、実の所本当は、終わっていなかった。

 と言う事で本日無事に蔵王まで行って帰ってきました。
ここ数日、夜半までガレージに行って帰ってって事でちょっと余裕が有りませんでしたので
みなさまのブログにもお邪魔出来なく申し訳ありませんでした。

 水曜日エンジンは、掛かったのですけどその後、ひたすら走らないプラグが被るって現象が
出ておりまして、結局金曜日には、会社を病欠扱いにして休み一日使い原因を究明。
最終的に終了したのは、先日金曜日の夜9:00でして、さすがに連日の作業で疲れてしまいました。
しかしながら、それにも関わらず、手を掛けたKR250F3ですがもう高回転域でのトルクフルで
廻る感触は、レーサーそのものって雰囲気を醸し出してくれました。

 今回は、副会長の遺品のKRを譲って戴く段取りを取って戴き
さらに連日相談に乗って戴き伝手を使って情報を提供して戴いたミックさん
本当にありがとうございました。クセのある車体なので乗りこなすのが難しいのですが
また、機会があったら是非とも天井まで回して戴きたいです。
実際は、フルスペックという状態では、無いのですがここまで熱を入れられる車体を手にする事が
出来たのは、本当にうれしい出来事でした。

 で、本編行きますね。

今回は、エンジンが掛かってから安堵してその後の苦悩からの話になるので
少し前にさかのぼります。

 F3車体は、取りあえずエンジンが掛かったのは、いいのですけどこれが全く乗れない状態で
スタートするとストールして走り出す事も出来ずにさてこの状態じゃ蔵王に行けないだろ
どうするんだぁってそういう状態でした。

 この辺の原因は、後で判明するのですけど、この時点でミックさんにお願いしてKRエキスパートの
鉄馬さんに助言を戴いたり、ミックさんにも意見を聞いたりしたのですけど原因が全くわからず。
もうお手上げでした。

最終的にスロットル開けるとエンジン停止というかクラッチ繋ぐとエンジン停止って状態に近く
これ、西風さんに指摘されたプライマリギアかもしれんってそういう状況でした。
すでに木曜の夜でしたので日もありませんでしたので金曜日の仕事を病欠という事にして
休み、一日掛けてエンジン開けてプライマリーギア見るぞって具合でして、もうネットもしませんし
テレビも見ません。ガレージにひたすら入り浸ってたわけです。

イメージ 1

 該当部分は、この中にあります。
キャブレター外して、クラッチ周り外してケースを開けてやっと出るってそういうヤツで
これ、本音絶対に時間掛かるのがわかってるから外したくなかったんですね。
西風さんのコメで背中を押されたってのもあって、もう覚悟を決めて一日掛けて開ける事にしました。

イメージ 2

 クラッチ周りなんで思いっきり綺麗です。この後のネタで出て来ますけど
今回は、測定無しそのまま使えるだろうって事で無視して外します。
ガスケット類は、どうも以前のメンテした方が開けた際にしっかりとグリスを塗っていたようで
綺麗に外す事が出来ました。
誰が作ったかってのは、副会長が生前お茶を濁してましたけど、恐らくそのまま以前のタイトルの
関係者じゃないかと思います。もう時効だろうとか思いますけど確定させたいのが本音です。

イメージ 3

 完全にプライマリーギアまで来ましたけどロータリーバルブのカバーに付いてる2つの
ギア。これがプライマリーギアです。
なんにしろ、開けて駄目なら駄目。測定値正常なら安心して乗れるって、相当に覚悟して
開けました。

 で測定値ですがフロント側50.3、リア側51.2って、これ取りあえず使える数値で
へたってもいませんし全く原因の現象なんて出ていませんでした。
リア側がオーバーテンション掛かってましたのでフロント、リア共に組み直し
50.6で組み立ててカバーを閉じる事にしました。

 この時点でプライマリーギアが原因じゃ無いのが確認出来ましたので
最後は、キャブに絞られました。
この時点でエンジンこれ駄目なんじゃね~(;´Д`) 
金曜日時点で雨が降ってたのでこのまま、雨でバイクもミーティングも流れてしまえとか
本気で天に向かって呟いたわけです。

 結局、この時点でもう純正とかオリジナルとか諦めて、ノーマルに近い状態にすっかって
事にして、手持ちのノーマルのキャブに入れ替えました。
すでに夕刻の7時になってましたし、大体ガソリン買いに行って6リッター入ってたのですけど
殆どテストに使って無くなってまして、車体が走らないからタンクを満タンにも出来ない状態で
諦めってのが頭に浮かんでました。
取りあえず走らないバイクだし飾っとくか位で最後にもう一回公道に出て駄目なら
ミックさんにゴメンナサイしようって取りあえずエンジン掛けます。

 ここでたまたまノーマルキャブを着けた事でF3車体の性格っていうか特性が
偶然ですけどやっと見えました。

 凄く簡単で単純な話でして恐らく西風さん辺りならすぐ実車に乗ってわかったんだろうと思いますけど

 KR250F3のエンジンの性格が5000回転以下は、トルクばっさり切り捨てて5000以上のパワーバンドで
パワーが出るってそういう仕様です。

 全くの偶然でフルスロットルでスタートそのまま走り出すともうトルクフルでえらいスピードで
フロント持ち上げ走って行くわけです。
でも5000回転を切るとトルク全く無し。エンジンも被ってストールって、いや~こんなん
NSRとかの低速から誰でも走れる生ぬるいエンジン特性に慣れてしまった自分には、気がつきませんって
スクーターとか下から吹かせば、トルクが付いてくるけど、件のKRスタートでちんたらやってると
おめー乗る資格ねーから、走んねーよって思いっきりKRが突きつけて来るわけです。

 やっと判明したって時間が9時、もう疲れたから寝るよ。
結局、乗り手の腕が悪かったわけで、これでさらにキャブレター入れたらどんなになるんだろうって
思いながら、取りあえずさらにパワー上がったら、乗れなくなるからこの仕様で決定って終了です。

 考えて見たら凄い単純で以前に乗ってたRGガンマ3000以下は、タコメーターばっさり切って
見えなくしてるのは、見えれば、その回転でも走れるとか思って使いそうになるからなんですね。
ちょっと4000くらいまで回してやれば、トルク出るのでガンマは、乗りやすい方ですって

 それに比べてこのKR、ミックさんにも言われましたけど5000回転常用じゃないと走りませんって
実際に実用出来る回転数は、6000からです。

 この後、話が前後しますけどミックさん、スミチカさんに乗って貰いました。
もちろんご存じのようにお二方共にKR歴長いです。
でも、やっぱり人のバイクって遠慮もあったんでしょうけどパワーバンドに行く前に
ささっと乗るのを辞めてしまわれまして、やっぱり低速無いから乗れないって言うか乗りにくいって言うか
そういう車体なんだなぁって、スミチカさんのKR250Sには、帰り際乗らせて貰いましたけど
低速からしっかりとパワーが出て乗りやすく、下からトルク出てパワーあったので楽そうでいいなぁ
って思いながらも、しっかりと加速させるならF3の爆発的な後ろから跳び蹴りで蹴飛ばされるような
加速には、届かない感がありました。乗り込んでるわけでないので気のせいかも知れませんけど
そんな感じに思いました。

 でも、交差点でストールしないようにボンボンって吹かしまくりってかなり迷惑な車体です。
帰り際、通行の少ないのを良い事にしっかりとパワーバンドに何度も入れて見ましたが
ブン回すとNSRよか面白いって本気で思いました。そうしたらNSRのF3なんてもっと凄いかもって
想像してしまいまして、下からトルクフルなNSRには、勝てないだろうけど、面白さは、KRかなぁ。
こっちの地元の人たちってバイパス結構飛ばしてる人多いんですけど、周りが動くパイロンになってました。

と言う事で次は、本編に行きます。投稿が明日になったらゴメンナサイ。