クラッチを開いてみよう。

 エンジン腰下のクラッチカバーを開いて余りの綺麗さに落胆している自分ですが・・・
本日は、判断のためにクラッチプレートを肉眼で見てみようって事にしました。
先日のネタでこのエンジン組み直すだけ無駄じゃね?ってみなさまにコメを頂きまして
そりゃそうだよなぁって半分以上、止めた止めたって決めてたんですが
ほぼ、このまま組み直し確定って感じですのでこれでエンジンの山場は、
終わりって事になりそうですね。

 で、肝心のクラッチですがケースのカバーから一生懸命外し始めます。

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 苦もなくネジを回しているように見えますが回るホイルを片手で固定して
エイって回してって結構時間掛かっております。
最終的にクランクを固定する事にして、その後は、簡単に回りましたが
この辺もやっぱりツールを用意するって基本が出来てない所がガンになってますね。
いつもの事なんですけど・・・(;´Д`) 

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 カバー部品の構成は、こんな感じですね。
この辺は、たぶんどのバイクでも一緒じゃないかと思います。
どうせ隠れて見えないので磨きもしないしこのまま弄らないで組み付けになります。

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 肝心のクラッチプレートですが案の定張り付いてますね。
このエンジンの無稼働時間を物語っております。
一枚ずつ引っぺがしましたがこの辺もまったく苦労がありません。
中古バイク屋さんでのノーマルの価値が高いのもわかる気がするなぁ。
これ、色々と弄くられてたらやっぱりイヤですからねぇ。
不具合有れば、ニヤニヤして部品探ししそうですが、今回は、それも無いですね。

 外したら当然、測定に入ります。実は、へたったプレートって見た事がありませんので
この辺は、サービスリストを確認しながらの作業になりますね。

 ちなみに1型ガンマのNo.1ドライブプレート(一番奥のプレート)の標準厚ですが
3.40~3.50って事になっております。

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 完全クリアーヽ(´ー`)ノ
ちなみに限度が2.94なので殆ど減ってないんじゃないでしょうか?

 その他のプレートの方は、っていいますと。
2.90~3.10って事だそうです。

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 こちらの限界は、2.5って事ですのでこれまた、そのまま使えます。
シックネスゲージを使って歪みも見てみましたけど、そんなもん全然ありませんでした。

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 ケースの中は、こんな感じで掃除の必要も有りませんでした。
このへんは、予想通りって感がありますね。
エンジンを外す少し前にメンテしたか、それほど稼働してないのかって位のもんでした。

 ちなみに1型と2型では、クラッチプレートの幅が違いまして、2型の方は、
1型よりも幅が狭い設定になっていて、接地面積が広い1型のクラッチ
切りやすそうな2型のクラッチとどっち使うかって事で多少悩んだのですが
今回は、ケースごとの入替をする気も起きなかったのでそのままにしました。
乗ってみて、クラッチの調子見て入れ替えてみようと思っています。
ケースごと入れ替えるのが面倒だったって気がしないでも無いのですが
まあ、標準厚であるプレートをわざわざ入れ替える必要も無いだろって思いましたし・・・

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クランク側のギアーもこんな感じでヘンな当たり傷もありませんし問題無さそうです。
たぶん、見てる人は、じゃあHBガンマに乗ってた2型のケース内は、どうなんだ?って
言われそうなので、同時に開いた2型の写真も残しておきました。

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 比べるまでも無くメタルスラッジの膜が一面を覆っております。
ギアーについている灰色のヤツは、全部スラッジです。
今回、外面を見て排気ポートからピストンを見て、このエンジン当たりだろって
買ってきました勘が見事に的中した事になります。

いやいや、今回のガンマは、かなり運が良いって言うか、来るべきして来たって言うか
かなり、良い環境で組めそうな気がしております。