RCバルブの確認


 もう既に何度かこのブログには、ネタとして出て来たものなのですが
改めて、再度ネタにしようかと思っております。
いかんせん、この機能、現在まともに動いているNSRは、無いんじゃないって
印象がかなりありまして、どうせ、駄目になってるなら殺してしまった方が
たぶん、乗りにくいだろうけど良いんじゃないかなぁって印象でして
NSRの中速域の乗りやすさの要因であって、さらにメンテの面で
イマイチ、悪い部分だったりするのですね。

と言うわけで各箇所の掃除前と掃除後でのバルブ位置の確認って事で
覚え書きに書いておこうかと思っております。

 10年も経ったら忘れてしまいますからね。

 掃除前の排気ポートは、このような状態になっています。

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 キャブレターのセッティングは、ノーマル130,132→前オーナー変更後132,135
と言うようにノーマルと1番手違いのそれほど燃調が変わらないセッティングにあるにも
拘わらずこの状態です。

良いとか、悪いは、別にしてホンダの出荷時の設定がこの位の濃さの燃調になっていて
焼き付きを恐れての状態かもしれません。
実際、乗り方によっても変わってきますので一概には、言えませんが
大旨、NSRは、こんな感じの排気ポートになっていると思います。

 さてさて肝心のRCバルブは、って言いますと

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 掃除前と掃除後では、これだけの違いがあります。
バルブ自体にカーボンが付着して、動きが阻害されてまして、
これは、NSRの性能を出し切れない状態って言えますね。

 これに関しては、RCバルブの調整場所で見ると分かりやすいです。

掃除後のRCバルブの全開位置は、↓

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調整基準ラインの位置を1mmほど越えてこの位置まで動きます。

これが掃除してない状態だと

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調整ラインの手前で止まっていますね。
この状態でのバルブの位置も当然変わってきまして

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これがバルブが全開放になった状態です。
100%開いているので全然問題は、ありません。

そして掃除してない排気ポートのバルブの状態ですが

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大体80%くらいですか?
このぐらいで止まってしまいますので、当然、排気が阻害されてパワーもその程度しか
出ないって事になりますね。
わかりにくいのでシリンダー側から見た状態ですが

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閉じているのが見て取れると思います。

閉状態に関しては、バルブが汚れていてもそれほど違いはなくて

掃除後

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掃除前

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このように調整位置は、変わっておりませんです。

これから間違えて、NSRを買うぞ~って思った人がショップで整備済みのNSRを確認する時に
この部分に手が入っているかどうかで整備の状態が見えるんじゃないでしょうか?
RCバルブの調整位置が全開にならない車体は、整備してないってわかりますので
判断基準になるかもしれません。
ちなみに各年代のNSRに同じ傾向が見られますので、取りあえず、ショップで見かけたら
冷やかしに確認してみて下さい。

サービスマニュアルによると回転数2000rpmでバルブがHi側に移動しますので
その状態の時にこの位置を確認して全開になってない場合は、
このバイクちゃんと整備してない、車体だって指摘してやってください。
まあ、整備しないで販売するショップも無いと思いますけど
最近のショップの手抜きは、結構笑えるモノがありますので
例えば、外見だけワックス掛けて磨いて整備済みですって、ありそうじゃないですか?

でも腰上バラして、ここ掃除してってショップってそれほど無いだろうなぁ。