クランクケース調整



 先日バラした、クランクケースですがもう一仕事しないと業者に発送できないので
さっさと作業を開始しました。

 メーカーから発売されているバイクのエンジンですが鋳造そのままで
バリ取りなどの加工が一切されていない状態でこれが恐らく抵抗になるだろうって
まあ、開けてみると結構処理が適当で触ろうモノなら指が切れそうな感じになってます。

 今回は、会社にバリ取りツールで有名なNOGAのセットがありましたので
それを借りてきて、作業を開始しました。

イメージ 1

 確かNOGAのエクストラセットだったと思いますが買うと2万円くらいしますので
一回だけ使うと思ったらさすがに手が出ないのですがこの辺は、金属加工業に働いている強みで
会社にあった工具を借りてきたわけです。

イメージ 2

 この手の作業を電動工具でやるのは、さすがに怖いので時間を掛けて手でやる方が
丁寧に出来ていいのでリューターなどの電動工具は、一切使わずに全て手でやる事にしました。

 んでこんな感じで削っていくのですが結構目立った傷が結構ありまして、時間だけは、
どんどん過ぎていきます。

イメージ 3

 最後に耐水ペーパーで仕上げて段付きも目立たなくなりました。
仕上げ面ですが鏡面に仕上げるのと、そのまま地を残すのと色々と考え方があるらしいのですが
自分的には、均一に仕上げれば、それでいいだろって思っておりますし
ヨシムラの総帥POPが鏡面にしても意味ねーって言ってたって話もありまして
かなり適当な表面仕上げになってます。

 実は、この辺の話をブロ友セフロさんの所の工場長さんに質問して議論を戦わせて
結論を出したかったのですが、この作業をやってる時にたまたまセフロさん出掛けてるって記事を
ブログで見まして、今回は、自分の考えでやり過ごす事にしました。
 今の所、結果が見えてないので実走の結果と他の識者の方の意見と色々と合わせて
次回の課題にしたいと思います。

イメージ 4

 クランク室もやっぱり型から抜いた、そのままの状態なのでさっさと削っていきます。

イメージ 5

 で、ねじ穴もタップ通して、きっちりトルクが掛かるように掃除。

イメージ 6

 合わせ面は、オイルストーン掛けて、面だしして、ちゃんと押さえる所は、押さえておきます。
弄ろうと思えば、もっと面白い事も出来るのですが、公道を走らせるバイクのエンジンなので
耐久性が落ちそうな加工は、止めておいて、本来の設計図面での想定性能が出るようにって
その位の考えでの加工に止めておきました。

イメージ 7

 掃除なんかもしたりして、クランクケース上面は、こんな感じでしあがりました。
このままで組み始めても良いのですが、下面のケースがまだまだ汚いので
仕上がりを合わせるために上下共にウエットブラストに出します。

イメージ 8

 このぐらいの仕上がりならそれほど性能も変わらずに行けると思いますが
その辺は、組んでみないとわからないんですよね(;´Д`)
形状変えてないから、問題無いんですけど・・・

イメージ 9

 吸気ポートもそれほど弄っておりませんです。
バリ落としして均一に仕上げるくらいです。
 実は、やりながらもここの形状をこうすると、こうなってって結構、誘惑に負けそうになりましたが
目的は、10年定期メンテで維持できる車体ってのが目標なので、あまり弄らない方向で・・・

イメージ 10

 クランク室は、こんな感じ。
バリなんかは、綺麗さっぱり落としてやりました。

 明日は、ここからもう少し手を入れて、スムーシングに掛かります。