RVF受難・・・ヘリサート加工しました。


 家のバイクで、唯一、全然問題無く走り回ってたRVFのネタです。
先週だったか福島までツーリングに行ったのですがその時までは、全く問題無く元気に
走っておりました。

 このRVFもたぶんに漏れずヤフーオークションでエンジン好調、要メンテって事で
その時は、RS50チャンバー交換必要ってくらいのそれほど問題もない購入の後でしたし
出品者の書いている説明の通りと思って購入したわけです。

 家に来た時には、見た目ぼろいけど、取りあえずエンジンは、掛かるしバッテリーを
交換してカウルのネジやら、スピードメーターやらって壊れた所の補修でユーザー車検に行き
無事に車検も通り、当日まで乗っていたわけです。

 さてさて、会津若松に行った当日ですが、市内を走ってるといきなり排気音が大きくなりました。
出掛けにマフラーを擦っておりましたので、その時の傷が広がってマフラーに穴が開いたと
思っていたのですが・・・・・

 って言うか昨日までそう思っておりまして。ヤフオクで純正の中古マフラーを買って
交換準備まで進めていたわけです。

 で、どうしても出なければ、ならない状況になりまして、調子の悪いRVFを走らせて
買い物に行き、帰ってきて、ここで何かおかしいって事に気がつきまして・・・
ここまで気づかないのもアレなんですけど・・・

 音の出てる所が、どうも配管が破れていると思った下の方じゃなく
ヘッドの方から、聞こえてくるのですね。
取りあえず、シートカウルを外して、音の出ているリアバンクの左側を見ると
プラグが排圧でぶっとんでいました・・・・・(;´Д`)

 ゆるんで飛ぶのもおかしいって思いますので、プラグのネジ部分を良く見ると
糸のような、アルミの削りカスが着いておりまして、ネジが完全に逝ってしまってます。

 よくよく観察すると、このプラグは、どうも前オーナーがネジを舐めたらしく
掛かってる山が2列くらいしか残ってなかったのです。

 この辺、自分の未熟さが露見する部分でして、購入した当初から、出品者の説明を
真に受けて、プラグなんて増し締めもしてないし、確認さえしてないって状況を
思い出しまして、さすがに2年近くネジ山2列でプラグを支えきれるワケは、無くて
いよいよ、耐えきれなくなって飛んでしまったってのが真相です。

 プラグが飛ぶとマフラーが直管になったようなデカイ音がするんですねぇ。
プラグホールから抜けきれないプラグは、プラグホールから抜ける排圧に合わせて
上下にピストン運動してますし、見てるこちらは、呆然としてしまいました。

 まあ、この他にもこの、RVFは、フレームのカウル固定部分が転倒によって脱落してたり
色々とありまして、出品者の説明を真に受けたら飛んでもないって状況のバイクだったってワケです。

 と言う事で、いよいよ、これで乗れるバイクが一台も無くなってしまうって状況になりまして
ガンマは、ガレージで静かに余生を送って、復帰の時期を待っておりますし
 
 NSRは、完全に分解中。直ぐに乗れる状態にするってのは、不可能・・・
 
 FZは、現在車検切れでともさんが車検証をもって行ってますので
車検を取る事が出来ない状況で、ガレージの肥やしになってるって状況で

 せっかくまだ雪が降って完全に乗れない状況ってワケじゃないのに足が無いって困りまして
RVFを何とかする事にしました。

 で今回、ヘッドのプラグホールのヘリサート加工を行う事にしたのですね。
辛うじて、ガンマの時に使用したM8-1.25っていうリコイルもありますし、こいつが丁度RVFの
プラグのネジサイズと一緒って幸運に気がつきまして、さっさと作業を開始しました。

 かなりテンパって作業してたので写真点数が少ないのは、勘弁して下さい。

イメージ 1

 タンクを取って抜き身したリアバンクです。
実を言いますと、これと平行してガソリンコックが完全に破壊されて
コック周辺からガソリンがタラタラと垂れてる状態でして、コックもウエビックに発注しており
ヘッドカバーのガスケットやらNSRの部品と合わせて注文しまして、それらが来るまで乗れないのですけど

イメージ 2

 今回は、ヘッドを下ろして再調整って事になるのがさすがにイヤでしたので
ドリルにたっぷりとグリスを付けて、切り粉が一切、燃焼室に落ちないように対処してます。
このドリルで下穴をガッっと開けて、次の作業に掛かります。

イメージ 3

 プラグホールがかなり深いのでハンドルが使えないって事でバイスグリップで挟んで
リコイル用のタップを切っていきます。
当然、この行程もグリスをたっぷりとつけて切り粉が落ちないようにして
慎重に作業してます。
落としたらヘッド下ろすの必須になりますので、かなり慎重にやっております。

イメージ 4

 最後にリコイルを打ち込んで終了。
アルミの地よりもリコイルのステンレススプリングの方が強いのでこれでプラグは、問題無く
取り付ける事が出来るようになりました。
リコイル導入用のしっぽが着いているのですが、それもグリスをたっぷり付けた、ツールで
折って、細い針金にまた、グリスを付けたモノで際にグリスで着いているしっぽを引き上げました。
さすがに落ちたら、ヘッド下ろしてバラして再調整なので最後まで慎重にやりまして
おかげで何とかクリアーできました。

 リコイル自体の深さが足りないのですがこの辺は、のちのちタップでもう一回さらって
適正の状態にもっていく事にします。タップが無かったのでこれもまた後日って事になります。

 しかし、前オーナーもこんな所でタイマー入れて置かなくてもって思ったのですが
やっぱり、ヤフオク購入のバイクは、一回、バラすなりのメンテをしないと怖いですね。
安物買いの銭失いって言葉がありますけど、まったくその通りだと思った本日でした。

 これショップでやってもらったら、おそらくヘッド下ろしてヘリサートやって5万って所ですし
気軽に頼めるって費用じゃないですからねぇ。

 なんとかこれでRVFも通常稼動がまた、出来るようになりました。