エンジンハンガーオーバーホール


 NSRのリアサスの取り付け部にチェーンラインを出すためのエンジンハンガーが着いています。
この部品、ガルアームやらプロアームを付けて盆栽する人は、じゃまだって言って
外している方が結構いますので、それほど重要な部品じゃ無いような気がしますけど
一応、ノーマルのNSR250Rには、ついておりますのでスイングアームを外した折に
確認してみました。


イメージ 1

 モノは、こんな感じの部品でして、大きい穴の方がスイングアームのシャフト
小さい方にエンジンを固定する形になっております。

 実を言いますとこれをネタにするのは、ばらして見て結構劣化が入っていたからで
重要パーツじゃね?とか思ってしまってるのが理由だったりします。

 カラーを外してみますと↓

イメージ 2

 こんな感じの部品だったりします。
色々と観察して気がついたのですが、結構腐食じゃなくて劣化が酷くて、使用に耐えないのが
確認出来ました。

イメージ 3

 リアのスイングアームシャフト側は、完全にショックに負けて段付きになってます。
この状態になるのに結構時間は、かかると思うのですが、結構ショックを受けていますので
さすがに無くてもいいって部品とは、思えないのですね。

イメージ 4

 エンジン側は、こんな感じで完全にブッシュが押されて、ガタガタになってます。
当然チェーンのショックがここに来ますのでこれは、当然のことだろうと思ってしまうのですが
外してる人は、勇気があるなぁって思ってたりしてます。
この状態を見たらとても外せない部品です。
 さすがにこれには、見かねまして、新規でこのエンジンハンガーを純正部品として
注文を入れたのですが設定無しって事で売り物には、なってないみたいです。
てか、現在、手に入らないみたいです。

 しかしながらこの完全にダメダメになってるハンガーをそのまま使う気には、なれませんので
ブッシュ入替をする事にしました。

サイズを確認すると既製品のオイレス社のメタルブッシュが該当サイズが見つかりましたので
それを注文して入れ替える事にします。

イメージ 5

 モノは、オイレス社のオイレスドライメットLFというメタルブッシュですね。
オイレス社の商品は、ガンマとNSRのBEET製バックステップに樹脂ブッシュを使いましたが
さらに今回もオイレス社のモノを使いました。

イメージ 6

 丁度、ラチェのソケットのサイズが合いましたのでスタッドと使わない部品を組み合わせて
入れ替えていきます。
劣化が酷く掛かりが浅いのが分かってましたので、駄目かとも思いましたが
何とか分解する事が出来ました。

イメージ 7

 NSRに使用されていたのは、銅ベースのこんなヤツですね。
今回のドライメットは、四ふっ化エチレン樹脂層、青銅焼結層、バックメタルの三層構造らしく
オリジナルよりも耐久性が良さそうな気がします。
これ、使ってみたら、良さそうなので次回のバックステップのブッシュ入替の時は、
こっちに入れ替えようと思います。
 さすがに樹脂製だと1年くらいでへたりそうですし。

イメージ 8

 こんな感じで入替は、完了しました。
ガタも無くなり、しっかりとホールドしています。

イメージ 9

 リアスイングアーム側には、Oリングが入る設定になってましたので、
そちらも純正部品を取って入れ替えて起きます。
この辺は、しっかりと部品がありましたので、心配も無かったですし。

 さてさて、まだリア回りのメンテが残っておりますがこちらは、エンジンと違って
近日中に終わりですね。
どうも行程をしっかり、管理していないので、思い通りに進んで行かないのが
困る所です。

 でも、この部品外している人がいるけど無くてもいいのかなぁΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)