さらに検証してみます。

 まだまだ、仕事が忙しくて更新が滞っていて申し訳ありません。
時間のある時にレスやら作業やらやってまして、遅れてしまうのが申し訳ないです。

 で、この時間になってしまったのですがさらに排気部分の検証をしてみます。
純正のガスケットでは、ポートの拡大をしたときに段付きになり乱気流が出来たりするのが
予測できますので当然自作になります。
今回は、会社から貰ってきた使用済みで破棄されたカーボンペーパーの1mm厚を貰ってきて
加工します。
この辺は、耐熱、耐圧商品を作ってる会社の強みですね。

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 サークルカッターでペーパーを切り出していきます。
それほど堅いモノじゃないので結構簡単に切り出せますのでこの辺は、楽勝ですね。
当然、ヘッド側のエキパイ接続部内径の40mmで切り出しました。

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 嵌めてみるとこんな感じで完全にメクラ板になります。
ちなみにこのペーパーですがNSRの排気部分でも使用してまして
今の所、2stの2次反射の圧力にも耐えて漏れもありませんし、
温度に関しては、2000℃を超えても使えるのは、会社で実証済みです。

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 さらにエキパイ内径を測って、丁度のサイズに切り出すようにします。
ここで段付きになると当然パワーロスの原因になるのがわかってるので結構ギリギリで
切り出しています。サイズは、35mmですね。
問題は、幅が薄くなってしまうって事なのですが、これもNSRの時と同じく
銅の板を併用するので問題にならないと思います。

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 って事で切り出して幅3mmほどのリングが出来ました。カーボンペーパーは、結構高級なので
折らないように丁寧に作業しないと無駄になりますのでかなり慎重にやってます。

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 実際に取り付けてみました。
見ての通りでエキパイとヘッドの排気部との接続部分では、これだけの差があるのが見て取れます。
わかりにくいのでマジックでマーキングしてみました。

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 これだけの段付きがあるってのを実際に見て、確認出来ますが結構大きい差です。
向かって上が地上側、上が空側って逆になっているのですが、おそらく排気ポートの開口部の
異形の形は、低速のトルクなどのために作られたモノだと思います。

 ここで問題になってくるのが間違いなくノーマルだとこの部分で思いっきり段を付けて
正圧負荷を掛けて、トルクを稼いでいるんじゃないかって事でして、
社外品に関しては、この辺の気流の乱れがパワー劣化の原因になってるのがわかってますので
ノーマルの状態で段付きを消す方向で制作されてますけど、
今回の場合は、ポートまで手を入れようって事なので完全に拡大してスムーズに繋げたら
低速部分がスカスカになるんじゃないかって、そういう懸念があるのですね。

 レーサーならこのへん考えずにパワーに振れますのでこのマーキングの通りに
削ってしまって、いらない抵抗を無くしてしまうと思うのですが
ウチのRVFは、間違いなくレーサーでは、ありませんし街乗り専用のある時は、通勤快速に
なってしまう車体なのでそこまでやる必要があるのか、どうかって事に悩んでしまうわけです。

 削って加工してハイパワーを目指すってのも漢でいいんですけど、
無謀にやってしまったら、当然ヘッド2個とそれに付随するエキパイが無駄になるか上手くいくか、
さらにRVF本体をゴミにするかって事になってしまうのです。
まあ、そうしたら諦めて、また別のエンジン買って、泣きながら直すって方向にすれば、
解決しますけど、トライする価値があるのか、どうかって結構勇気が必要だったりします。