フェールラインを追いかけて(〃 ̄ー ̄〃)

 さてさて、いよいよ正月に向かって秒読みとなりましたけど、みなさん休みの予定は、
どんなもんでしょう。ウチの場合、正月休みも間違いなくひたすらKR250と格闘するわけですが
あんまり、日頃の日常と変わらないのがあれですね。
春先目指して頑張ってますが実際は、仕事の都合で触れるのも秒読みって事になりまして
さっさとエンジンだけは、確認したいってのが本音だったりします。

 今回、キャブの取り外しのついでに初のキックを動かしてエンジンの状況確認をしてみたのですが
しっかり圧縮があって、間違いなくエンジンが掛かる様子が見られて一安心でして
実際は、CDIがまだ未定なのでその点をさっさと決めないとどうしようも無いんですけど
優柔不断な自分は、少し考え込み中でして、関係者のみなさまには、ご迷惑をお掛けしてますが
申し訳ありませんです。
 もう少し、先に進んで状況確認が完了して予算の段取りが出来るようになったら
結論を出しますのでってのは、ご了承頂けるとありがたいです。

 で、本日のネタ、キャブレターってことになります。

イメージ 1

 雪の降る中、ガレージに向かい寒さをこらえながらKRのキャブレターを外しに向かいます。
家に到着した初日に撮った写真でしか確認してない状態で自分も写真の画像でしか状況が
把握できてないって状況でして、まあ状態は、良さそうだくらいに思ってたのですけど
改めて見に行くと車体の放置期間を物語る状態になってました。
程よく熟成され良い状態に仕上がってます。

 エアーBOXからキャブまでとキャブからシリンダーまでのゴムのラインは、何とか無事のようで
これもさっさと確認しないと駄目なのですけど、その辺は、確認だけで放置して、キャブレターだけを
外してきました。だって寒いんだもん(;´Д`) 
しかしながらラインが固着して動かない状態で四苦八苦しまして、うー取れね~ヽ(´Д`;)ノアゥア...
って、泣き言を言いながら外してたのは、この手のバイクを弄くり回してる方々には、
簡単に想像できる事例ですね。

 今回のKR250に関しては、スロットル固着、チョークレバー固着、ガソリン、オイルラインは、堅くなり
引っ張ったらボキッて折れる状態でして、ワイヤー類は、部品出なさそうだから、オイル流して
何とかするとしても、ガソリン、オイルラインは、総入れ替えだなぁって思いながらの
作業になりました。


 って事でここからは、家での作業になります。
何にしろガレージは、現在ストックヤードとなっており、バイクの車体と部品で
足の踏み場が無い状態。
 さすがに作業するには、これ無理だろって具合でして春先になったら片づけるなりしないと
どうしようも無いって具合なんですね。

 で、外してきたキャブレターは、こんな感じの見た目です。

イメージ 2

 これがこれで結構綺麗なのですね。見た目だけは・・・・・
外装に関しては、適当に磨けば綺麗になりそうな雰囲気で中の方も無事かなって具合に見えますが
開けたらやっぱり、10年の歳月を感じさせる状況になってるんですよ。

イメージ 3

 ちょっと、捻っただけでこんな感じにフェールラインは、切れてしまいました。
ゴムの劣化は、結構シビアで固形化したゴムは、さすがに保たなかったみたいでKRのラインは
あっけない幕切れって具合で簡単に千切れてしまいます。千切れるって言うより折れるって
表現が正しいですね。ボキッとか言って割れましたし。

 さてさて、スロットル固着しておりましたのでそいつの原因を探らないといけません。
キャブをじっくり見てみると。

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 前後のキャブで開き方が違います。
KRの初期のマニュアルによると同調調整時にフロントバンク側のバルブが早めに開くようにって事に
なってましたけど、どうもそれとは、違うようでバルブ自体がまったく動かない状況。

 おそらくフロート室内もしくは、メインジェットのホルダー内で腐ったガソリンで固着してるって
そういう状況になってるようです。この時点でキャブレターの中身は、どんな状況かって
予測できるのですけど、その辺ありがちな事例なので全然気にならないですって、臭いがなぁ・・・

イメージ 6

 チョークケーブルは、どうも保管時に水が浸入してしまったようでワイヤーが全く動かないって
状態になってます。見た所、写真のように錆は、出ておりますしワイヤー内での固着が原因の
一因だと思います。実は、この後に他にも固着してましたけど・・・
たぶんワイヤーは、間違いなく出なさそうなのと千切れているなどが見られないので
オイルを入れて対処する事にします。

 で、チョークワイヤーからさらに先を確認して見たのですが

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 チョーク本体の弁がキャブレターから、抜けません。
これが引っ張ってもウンともスンとも言いませんのでここまで水が廻ってきていたみたいです。

 オイル入れたりクリーナー入れたりしてやっとの事で引っ張り出したのですが

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 ここまで錆が廻って固着しておりました。
もともと、ワイヤーって細いラインをほぼ同一径のワイヤーが走るわけですから水が廻るのも
当たり前で普通に使っていても重くなったりする事例がありますので日頃のメンテが重要だなぁって
つくづく思い知らされました。

 さてさて、現象を確認した所で実際に手を入れるのは、明日からって事にしておきます。
みなさまも年末の忙しいまとめ時期だと思いますがお仕事ガンバッテ下さい。
自分もさっさと寝てさっさと仕事まとめてきます。

追記
ミックさんから指摘があったので補足しておきます。
同調に関してですがKRの初期サービスマニュアルでは、ニードルの上がり始めが2~3㎜って事になっておりますが
のちに同時に上がり始めるに変更されてます。
バルブ開度の3㎜は、全開時にも影響しますので後に変更になった同時に上がるように調整するようにしてください。
今回、自分の所では、いつものようにゲージによって調整する予定なので問題は、無いのですけど
お間違えないようにお願い致します。