KROG副会長の形見(その2)

前記事からの続きです。

 当日の状況は、予定してたにも関わらず私的な事情でバタバタしてまして
T氏御遺族様には、ご迷惑をお掛けしたのですが、C氏のご実家に向かいました。

到着後にお母様とお話させて戴きましてT氏のお人柄に感じ入りつつ御焼香させて戴きまして
遺影を見ながら本当に悲しい残念な気持ちを引き摺ってるのを感じました。

 実際の所、車体を引き取りに行ったようなモノですので非難もあるとは、思いますが
その辺は、察して戴けるとありがたいと思います。

 事前に残っていた最後の1台は、書類無し登録不可、移動困難との車体でしたので自分も覚悟して
向かったのですけど、この辺さすがにKROG会長さんの見立てがしっかりしてまして想像よりも
状態の良いKRを引き取らせて戴きました。


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 車内に押し込みましてロープで固定しましたが、この後振動にやられて途中で
固定し直ししてるのが不慣れな所ですけど朝の8時に家を出て夜の9時に帰宅。
一緒に副会長T氏の想いも乗せて来たつもりでいます。


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 本日になり車から車体を降ろして再生は、可能なのかの確認をする事にしました。
タンクにヘコミは、見られますが室内で保管されていただけあって状態は、悪くありません。


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 実際の所は、写真の写りの良さもありますが所々遣れた部分は、見受けられます。
事前にミックさんには、聞かされていましたがレース部品が使われているF3車体とのことでした。

 さらに色々と確認していきましたが所々の部品が無く公道に出るには、相当の覚悟がいる車体です。


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 エンジン全般は、C氏が手を入れられていた形跡があり、埃の堆積も無く綺麗な状態です。
シリンダーは、所持している赤黒KRと見比べ確認して見ましたがNoから外見はノーマルのモノが
入っているようです。
実際は、開けてみないとわかりませんがポート関連は、後日全ばらしの時に判明すると思います。

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 エアBOXは、取り外されてノーマルのゴムインシュレーターがファンネル代わりに使われていました。
直キャブ状態なのでピストンの状態が懸念されますが恐らくは、大丈夫では無いかと思います。
確認して見た所、油類が全て抜かれている状態でしたので保管するのを前提にされてた気配があります。

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 オイルポンプが外されメクラが打たれていますので完全に混合使用になってます。
F3で使われたもしくは、その予定だったのは、この辺で確認出来ます。

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 事前にミックさんからは、フロントスプロケットが無いとの話を聞いていましたけど
チェーンをたぐってみると、その先にしっかりと鎮座しておりまして、廃盤になっている
フロントスプロケットに関しては、安堵しています。
もちろん、取り付けスペーサーもこの裏にありますのでチェーン周りは、復元できます。


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 チャンバーには、ミックさんのブログに寄りますと10本しか作成されなかったツキギ製のF3チャンバーが
収まっています。状態は、かなりよく走行した気配が余り感じられないので実働時間は、
かなり短いのでは、無いかと想像されます。サイレンサーのみの画像ですがチャンバー本体の方も
熱が掛かったヤレが見られないので走行距離は、かなり少ないと思われます。

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 ステップは、バックステップが収まっておりまして見た所マックレーン辺りの様な気がしますが
再生する場合は、このままの仕様でやる予定にしています。
ステップ部分がかなり削れ方をしておりまして、これを見ると実働された可能性も否定できません。
この車体の出所に関しては、一切聞いておりませんので興味があるのですが残念ながら
その辺は、T氏が逝ってしまわれたのでKROG会長さんに聞いてみるしか無さそうな具合です。

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 ハンドルは、セパレートハンドルに変えられています。
コントロールスイッチは、取り外されてキルスイッチに入れ替えられてました。

 さらにその3に続きます。