ブレーキピストンのアルマイト

 相変わらずちまちま弄ってますが今回は、少し前に旋盤で削りだしたブレーキピストンに
アルマイトを掛けました。
使用材料に希硫酸を使うのでそれを入手するのに少し時間が掛かりまして、以前に使ってた
バッテリー用の希硫酸は、経年変化のために使えない状態になっていて、結局、硫酸を手に入れて
17%の希硫酸を造りそれを利用しました。

 実のところ、楽天辺りに希硫酸の30%ほどのモノがバッテリー用として売られていますので
そちらを買った方が簡単でしたけど、硫酸が手元にあったのでどうせなら実験って事で
作って、作業を始めてます。

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 アルマイトを掛ける品物が小さいので100均で以前に買ったプラケースを使っています。
写真では、電極に鉛が入っていますけど、アルマイトを掛ける品物の面積が若干大きいので
撮影の後に100x50x1.2のアルミ板に変更しています。

 電源は、アルインコの無線用の安定化電源12Vの比較的安いヤツを使っています。
安定化電源ですが色々使えると思って買いましたけど結局アルマイトのみにしか使って居らず
家でLEDライトを作るとかやらないので勿体ないって言えば、思いっきり勿体なかったりします。

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 今回使った染料は、ダイロンのオールドゴールドってやつです。
以前使って残っていた黒を溢してしまい、買わないとって思ってたままで放置してまして
黒の染料が無かったので黒くするのは、諦めてゴールドにしました。
いつかは、ゴールドのフォークアウターとかって思って買っておいたのですけど
未だにやっておりませんのでこちらも肥やし状態になってたヤツです。

 フォークアウターをやるほどの容器と希硫酸を手に入れるのが億劫なのでこの辺は、
今後、当分やらなさそうです。っていうか、やろうって素材が無いのがホントの所で
オリジナルが格好いいんでわざわざ色を入れようとかって思わないんですね。

 で1回目は、見事に失敗しています。
 
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 アルマイトの水温を20度から25度くらいで保持するってのを忘れておりまして
温度が30度まで上がり、外側のアルマイト被膜が無くなっています。
これでも通電確認すると絶縁になってるのでそのまま使えるのですが一回アルマイトを落として
再度やり直してます。ホントの所、色が気に入らないとかで都合3日掛かって終わらせました。
(;´Д`) 

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 完成したのは、こんな感じでして、リア側の大きいピストンの色が薄いのは、材質の違いってのが
ありますが取りあえずアルマイト被膜が出来て色も付いていますのでこのまま使う事にします。
今回の目的は、耐腐食アルミといえ、やっぱりアルミの無垢じゃ腐食するのが目に見えますので
アルマイト加工をやろうって事なので被膜だけ出来てれば、問題無いって事にしておきます。
プロなら、間違いなくこんなのでも色を揃えてくるだろうけど、素人がやってるので
これは、これでいいかと思います。大体、ブレーキのピストンなんてはめ込んだら見えませんし
誰も気にしませんので思いっきり自己満足の極致って位ですからねぇ。

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 んで、こんな感じでブレーキに収まります。
何となく高級~って感じに見えて満足出来てます。
実際にアルミピストンの恩恵がどんなもんかってのは、実走するまでわかりませんが
たぶん変わらないだろうなぁってのが本音だったり。