素材が素材たる所以

 とっちゃんさんのDTですが無事に公道デビューしたとの事です。
補修部品だけでも結構行ってますんで自分も満足して貰えるか凄く心配なのです取り敢えず一安心して良いのかって具合です。

某巨大掲示板で2stDT盗難されまくってるような記事も出ておりますので
そっちも心配ではあるのですがこれからの山ネタなんか、凄く楽しみですので
末長く維持運用出来ると良いなって思いますね。


話は変わりましてうちの名前だけマラグーティで中身ミナレリヤマハDT50の
ドラコンですがKRは、シール破損でダラダラなんか漏れてますし
何とか2台体制にすべく再開することにします。

もう一台寝てるジョルノは、女房が乗るそうなので原付に戻して復旧ですし
チャッピーもいますがもう少しガレージの肥やしになっていて貰います。
ガレージ片付け無いと何ともなりませんですし(^◇^;)

で、おフランスからいらっしゃいましたMXS製のGP90を引っ張り出してきました。


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フルセットで冬のボーナス使い切る勢いで購入したんでさっさと触ろうって
気が気じゃ無かったんですけど、これが忙しくて触れなかったのが現在まで続いていて
今の今まで輸送用のダンボールに押し込めっぱなしだったのですね。
ドラコンもバラバラでガレージに寝てますがエンジン終われば、触る気になるだろうって
取り敢えず触ります。

シリンダー自体はそれ程、大きく無いのですがメーカーの説明だとそのまま組んで
29ps~31psだぞって嘘か本当かわからない数値なのですが、じゃ31ps狙って
組んでやろうって真面目にやることにします。
やる事はDTと変わらないんで絵的に毎回同じ様なって思われそうですけど
まあ、その辺は、自分の備忘録なんで、いっかぁって事にしておきます。


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ヘッド側上面ですが鋳造肌が見られますけど綺麗な状態です。
このまま組んでも問題無いだろとか思いますけど一応、面出し致します。
フライスも掛けてないんでメーカーもよっぽど自信あるんじゃ無いかと思いますけど
この辺、素材は素材って事で触ってみます。


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軽く触るだけで素性が見えるわけですが、手前側のシリンダーの外側は綺麗に砥石が当たりますけど
内側は引けが出てて砥石当たってませんね。
実測で0.2mmとか位でこのシリンダーのヘッドとの当たり面はオーリングで抑える様に
設定されてますけど面は、しっかり当てたいので削ります。
ちなみに熱が入った時に内側が膨張した時の逃げかもとか一瞬考えましたけど
正直、そんな逃げ鋳造一発で出る様な代物じゃ無いんで、必要なら
フライス加工で仕上げてある筈って事で問答無用で削ります。


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取り敢えず様子見るのに青タック塗りまくります。罫書き用の塗料ですけど
当たってる所が色が落ちるのでわかりやすいだろうって塗りました。

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青タックってこんな奴ね。金属加工してる人なら見た事有ると思いますが
加工する時の罫書き線が見えやすいんで結構使ってます。もちろん会社のじゃなく
自前です。(-_-;)


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10分ほど削りました。手でやってますけど集中力続くのが10分ほどなので
見て削って見て削って、なかなかセンターの燃焼室周辺は落ちません。
これだけ、下に沈んでるって事なのですがフライスなんかでもこういう現象に似たのは、
見られるのでこういう所は、さっさと面出しするに限ります。


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青タックの乾燥が遅いんで光明丹塗ってみました。
でもオイル塗るんで定着しなくて失敗。
諦めて続けます。


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ちなみに拡大してみましたけど、メーカーから手作業無しで出てくるシリンダなんて
こんなもんで商品として出てますので当然バラツキもあって当たり外れも出るだろって
わかりやすい写真じゃ無いかと思いますけど、これ精度上げていくと
相当に検査水準上げられそうですが時間と人員とお金が掛かるのでメーカーやんねーだろうなぁ。
って、思いながら手を動かします。


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で、一時間程で全面に当たる様になりました。
ここから、さらに磨くとか有りなんですけど取り敢えず面が出たら問題無さそうなので
この辺で良しって事にしておきます。ただ擦れば良いってモンじゃなく面を出すのが
キモなのですがその辺は、道具の選定でして昔なら鏡にペーパー敷いて面出しって
具合ですけど、自分は、今回ダイヤモンド砥石のデカイやつでやりました。

って事でこんな感じで再開しましたのでよろしくお願いします。