急ぎ足で補修したKRの補足その1リアブレーキマスターシリンダーの固着

 少し前に無事に公道走行可能になったKR250F3ですが余りにバタバタしていて
書ききれなかったネタが色々とありましたのでヒマなウチにネタにしてしまいます。

 しばらくは、このネタで行こうかなぁって思ってますけど、また仕事しろって会社から
言われそうな予感がしてますので黙ってしまうようになったら忙しくなって
バタバタしてるんだなくらいに思って下さい。

 さてさて、今回、KRF3と赤黒KRと2台分のパーツがありまして、リアブレーキに関しては、
当初見た目綺麗な方を使おうって事で確認もせずに現車に転用しました。

 その辺は、時間もなかったんでたぶん大丈夫だろうって思い込みで進行させたのですが
後日、この選択が大間違いだったのが判明しまして、いくらブレーキフルードを送っても
リアブレーキが利かない状態でしてマスターが壊れてるって状態になってました。
1個目のヤツがそうでしたのですけど、もう一個パーツがあるからそっちを使おうかと
確認して見た所、結局2個共にリアブレーキマスターシリンダーは、固着しておりました。

 構造上このマスターシリンダー固着したらどうしようも無くなりまして
まともなシリンダーの中古を探さないと駄目って事になるんですけど、今回は、時間が無かったので
力業で抜く事にしました。

 わかってる人は、新しいのにした方がって思いますけど、現在問題無く動いてますので
たぶん、大丈夫だろうって考えています。

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 リアブレーキマスターシリンダーってのは、この部品です。
右側の足下に隠れているのですけど、通常使用してる方は、恐らく問題無いのですけど
何年も放置された場合、当然のごとく中のフルードが固形化して固まり動かなくなってしまうって
事例が多いみたいです。ざっと検索して見た所、結構この事例は、多いんでレストアする時には、
遭遇率が高いみたいです。
 
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 このマスターシリンダーは、入り口側のゴムがあるにも関わらず水が入ってかなりのサビが
廻っていました。もう一つの方は、これよりも若干いいかなって位の状態になっています。
恐らくは、なかなか見ない所なので通常使用してる方のマスターも似たような状態になってるのが
予測できますので大事なブレーキ部品、確認してグリスアップするなりの対処は、やっておいた方がいいです。

 で今回は、マスター本体のピストンにドリルで下穴を開けて締め上げ回しながら抜き取りました。
 
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 加工後は、こんな感じです。
すでにピストンは、抜き取った後なので簡単に取れそうって見えますけど
このピストンが奥に入ったまま抜けない状態になりますのでそうなったら新しいのを
探す方が多いみたいです。

この部分、ボール状の部品が当たり押すようになってるんですけどこの状態でも動きには、
問題有りませんでしたので穴を開けるのは、有りですね。
ただ、余りに深く掘ると強度やら何やらに影響しそうなので深さは、5~10ミリくらいで下穴を
開けました。
10ミリって言ったら相当に深いんでそこまで開けなくても良さそうです。
穴明けには、ハンドドリルを使いました。ボール盤も自宅にあるけど電動のハンドドリルの方を
多用してますねぇ。

 で引き上げには、ねじ切り用のタップを使ってます。

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 一個は、入り口側のネジを切るため、先を削って平らにしてある方は、有効ネジ部分を深くするため
先を落としています。

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 先を落としたタップは、ネジの入り口側を切るには、用を成しませんので
通常タップで入り口を造り、さらに先を落としたタップで奥までネジを切りました。
先を落とした方のタップを奥まで通した状態でそのままさらに回していくとピストンも廻りますので
そのまま引き上げます。この時に固着が強く廻る気配が無い場合は、水を入れたり
ポリメイトを入れたりして固まったフルードを溶かしながら回してます。
2つのマスターの内一個は、タップを奥まで当てて回したらマスターも廻りましたが
もう一つの方は、かなり堅い状態で廻りませんでしたのでポリメイトを浸透させて回しています。

 今回、時間も無かったのでこんな感じで抜き取りましたけど、ゴム類の劣化は、見られませんでしたので
水洗いして再利用しています。
リアブレーキマスターシリンダーの固着で困ってしまった時は、これで抜けたので試してみると
良いかもしれませんです。

 上手くピストンが抜き取れたら新しいピストンに入れ替えるなり掃除して使うなり出来ます。
部品を取る時間が無かった自分は、この穴が開いたピストンをそのまま使ってますけど
現状問題が有りませんので普通に使えるようです。