KRは、やっぱり腰下も開けないとダメかも知れません。

バイクはガレージに何台もあるのですけど、先延ばしにして来たツケがここで出たと
そういう状況になってしまいました。

最近は、余り活動もしてないので久しぶりって事で通勤にKR250を出したのですけど
会社に到着後ほんの僅かに緑色の汁が垂れているのを発見しました。


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この位だったので何だろう位に思ってましてドレンでも緩んだのかと締め直しまして
翌日見たら同じくらい漏れていて、走行時にどうも漏れてるようです。
位置が位置なのでしっかり目視して確認してみると


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こんな感じ、思いっきり漏れてますね。
ここで直そうかってのが普通ですけどやっぱり一番最初に浮かんだのは、

部品出るのかぁこのバイクって、それでした。

かなり心配でしたので速攻で調べましたら取り敢えず部品はある様です。

KRに関しては、鉄馬さんの鉄馬再生LIFEに行けば大抵触ってらっしゃるので
確認に行きます。http://motor.geocities.jp/tetsuma3ya/index.html

勘所は、残念ながら書いてないのですけど写真が有りますので便利に使わせていただいております。
今回も構造が見えれば、簡単なので様子伺いに行ってきました。

必要部品もしっかり書いてあるんでショートカットしました。


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シールは、純正が出ますのでそれを買ってます。
ベアリングは、純正が高いのでシールと合わせてmono太郎で購入しました。
純正買わないと部品出なくなるとか良く書かれてますが、すでに2stなんて
メーカーから捨てられておりますのでお布施はしない方向にしてます。
特にカワサキ。(-_-;)

部品は用意しましたのでさっさと復旧に掛かります。直さないと乗るバイクがありませんし。


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クーランドは、綺麗なもんです。手を抜いて受けパッド洗わなかったので
なんか混じっててもわかりません。でも黒いのが浮いてるんで何か混じってますね。


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クーランドが抜けたのでウォーターライン確認します。
サビ後は先回と変わらずにしっかり残ってますね。これも掃除しておかないと
次回の不具合が見にくいので後で掃除しておきます。


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ペラの方も確認するとケーシングの塗料が剥がれている所が見られるので
どうもクーランドに浮いていたのはこれみたいです。これも後で削り落としてしまいます。


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オイルを抜くと案の定一部乳化したオイルが出てきましたのでしっかりと
腰下にクーランドが流れ込んでいたみたいです。
それにしてもオイルが汚いのでこれ、折を見て腰下も開けないとダメみたいですね。
かろうじてKRに関しても海外製のガスケットキットが販売されてるので
今冬にはエンジンを下ろしてリビルドしないとダメって感じがします。


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さてさてカバーを開けてみましたがさすがに綺麗なもんです。
ちなみに都合2年ほどギアオイル換えていないのですが走行距離で考えると
汚れは汚すぎる気がします。走行には問題ないのでこのままでも良いのですけど
先延ばしにして来たツケは、恐らくどっかで出てくるんで問答無用で開けないとって
背水の陣を張っておきます。書いたからやらないとねぇ。


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肝心のシールは、カバーの方ですね。
このコイルの中央にあるのですがひたすら面倒な仕様です。
これ、バイク屋が嫌がるって当時から言われてましたけど、本当に面倒で
他にやりようが無かったのかって少しだけ恨み言を言っておきます。
ホースが邪魔とかオイルポンプが邪魔とか、何かをやるために何かを外すって
設計者何も考えて無いだろとか、タンデムツインってこんなもんなのかも知れませんけど。


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ウォーターポンプのシャフトは、ギアケース側に若干のサビが出てますので
ケースに水が入ってたのは、確実みたいです。
端の組み付け部が若干のサビが出てるのでこの辺で水が止まって溜まってたんだと思います。


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ベアリングは、全く問題無いので流入した量は、僅かなんでしょうねぇ。
この辺までサビでやられていたらさっさと腰下を開けて洗浄って事になるんですけど
発見が早かったのでそこまでは行ってなさそうです。


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このシャフトの受けには、ケースカバーの表と裏に1個ずつ2個のベアリングが入っているのですが
内側は、ベアリングのみなので比較的簡単に外せます。


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外側のベアリングは、奥に入っているのでクランクケースセパレーターで
押し出しました。道具が無いとちょっと面倒です。
シール本体も一緒に押し出しましたがサービスマニュアルだとドライバーでこじれとか
叩いて外せとかなるべくならやりたく無い事が書いてありますので
困ってしまいます。


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カニカルシール、オイルシール、ベアリングは、こんな状態。
オイルシールは、グズグズなので入れ替えには、遅いって位の状態です。
もっとも発売からの期間考えると良く守ってたって言って良いのかも知れません。


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ウォーターポンプ内を適当に磨いてシール、ベアリングを新品に入れ替えて復旧しました。


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これで少なくとも今日までの期間の30年は持つんでしょう。
しかしながら、他の部位が怪しさを感じる結果になってますのでDTに続いて
早々にバラさないとダメですね。


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走れば良いって話ならこれで終わりなのですが恐らくは経年変化で各部品共に
そろそろ、入れ替えの時期に差し掛かってるようです。